九九の覚え方を家庭で|小2、暗唱の前に「同じ数のまとまり」を見せる

九九は、小学校の算数で最初に「覚える」ことが前面に出る単元です。だからこそ、家庭では暗唱の手伝いだけになりがちです。でも学校で扱う内容は暗唱だけではありません。

学習指導要領(第2学年 A数と計算)では、乗法について「乗法の意味について理解し、それが用いられる場合について知ること」「乗法が用いられる場面を式に表したり、式を読み取ったりすること」「乗法九九について知り、1位数と1位数との乗法の計算が確実にできること」を挙げています。意味の理解と暗唱の両方です。

暗唱の前に:「同じ数のまとまりがいくつ分」

  • 卵パック:「1列に5個、2列で10個」。5×2 の意味そのものです
  • 靴箱・下駄箱:「1段に4足、3段で?」
  • お菓子の箱:チョコが「1列6個×2列」。数える前に「6のまとまりが2つ」と言ってみる

「3のまとまりが4つで、全部でいくつ?」という聞き方を家で使っていると、学校で「3×4」が出たときに、式が場面とつながります。

お菓子の箱にチョコが6個ずつ2列並んだ図。6のまとまりが2つで、6×2=12。

九九の覚え方:暗唱の支え方

  • 段ごとに、上がりと下がり:「2の段」を 2×1 から 2×9 まで言えたら、逆からも
  • 飛ばして聞く:「7×6は?」と単発で聞く。順番で覚えていると、単発で詰まります
  • お風呂・移動中:机に向かわなくてよい。短時間で取り組む方法もあります。頻度は家庭に合わせます
  • 答えだけの表を貼る:壁に九九表を貼り、見ながら言ってよい時期を作る。見ないで言うのは後。九九表と、段ごとに「あがり・さがり・ばらばら」で書く練習は九九プリント(F05)にあります

覚えにくい段・つまずきやすいところ

  • 覚えにくい段がある場合:表を見ながら言う、声に出す回数を増やす、具体物でまとまりに戻る、といった方法があります
  • 交換法則:7×8 が出なくても 8×7 を思い出せる、と気づくと、覚える組み合わせを減らせます。2年生の内容の取扱いで、交換法則を扱うとされています
  • 答えは出るが意味が言えない:「6×4 ってどういうこと?」に「6のまとまりが4つ」と答えられるか。暗唱だけになっていたら、まとまりの遊びに戻ります

やらなくていいこと

  • 年長〜小1で九九を先取りすること。まとまりの見方がないまま暗唱しても、あとで意味に戻ることになります
  • タイムを計って急かすこと
  • 間違えるたびに叱ること。繰り返す前提で付き合います

教材について

九九の暗唱をアプリや音声で支える教材はありますが、このサイトでは各教材の九九の扱いを個別に確認できていません。教材を選ぶときは、教材比較表で親の作業と形式を見たうえで、公式サイトで小2の内容を確認してください。

2年生で学ぶ内容の全体は、算数で習うことの小学2年を参照してください。