算数で習うこと(年長〜小2)

1年生・2年生の算数で学校が何を扱うかを見通して、家庭で今どんな経験を用意するかを考えるためのページです。年長は、小学校の算数につながる経験として扱います。先取りのためのものではありません。

学年と分野の早見表

単元名を押すと、学校で学ぶことと家庭でできることが開きます。扱う時期は教科書会社や学校で異なります。

学年ごとの中身

各単元は「学校で学ぶこと」(学習指導要領・教科書で確認できる内容)と「家庭でできること」(編集部の提案)に分けています。年齢や学年を期限にした断定はしません。

年長(就学前)

幼児期の経験

数える・比べる・分ける

学校で学ぶこと

幼稚園教育要領(平成29年告示)の「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」には「数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚」があり、「遊びや生活の中で、数量や図形、標識や文字などに親しむ体験を重ね」「興味や関心、感覚をもつようになる」とされています。小学校の算数のように単元として教える段階ではなく、経験を通して親しむ時期です。この姿は「教師が指導を行う際に考慮するもの」であり、到達目標や判定基準ではありません。

出典: 文部科学省「幼稚園教育要領」

家庭でできること
  • おやつやおもちゃを5個まで数えて、多い・少ないを比べる
  • 2人で分けて「同じ数になった?」を確かめる
  • 階段やタイルを数えながら歩く

声かけの例

  • 「どっちが多い?」「あといくつで5?」と聞く
  • 正解を急がず、どう数えたかを聞く
研究・専門資料からわかること

幼児期の数の学びでは、数える・比べる・集まりを合わせたり分けたりする経験が重視されています。幼児期の育ちの姿は一人ひとり異なるため、一律の到達目標として扱わないでください。

出典: 米国教育省 教育科学研究所(IES) 、 文部科学省「幼稚園教育要領解説」

教材で取り組むなら:幼児ポピー・Z会 幼児コース・こどもちゃれんじ・スマイルゼミ 幼児コース・市販ワーク(シリーズ)(教材比較)

幼児期の経験

形を見つける・組み合わせる

学校で学ぶこと

幼稚園教育要領の「数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚」では、遊びや生活の中で図形に親しむ体験を重ねることが挙げられています。身の回りのものの形に関心をもち、積み木やパズルなどで形を組み合わせる経験が、小学校第1学年「B図形」の「ものの形を認め、形の特徴を知る」「具体物を用いて形を作ったり分解したりする」につながります。

出典: 文部科学省「幼稚園教育要領」 、 文部科学省「小学校学習指導要領」

家庭でできること
  • 積み木で同じ形を探す・積む
  • 折り紙を半分に折って、できた形を見比べる
  • 家の中で丸・三角・四角を探す

声かけの例

  • 「これと同じ形はどれ?」
  • 「向きを変えたら同じ?」
研究・専門資料からわかること

幼児期のパズル遊びと、形を頭の中で動かす力との関連が報告されています。形の名前に親しみながら、見分けたり、組み合わせて作ったりする経験も大切にします。

出典: Developmental Psychology(米国心理学会) 、 米国教育省 教育科学研究所(IES)

教材で取り組むなら:幼児ポピー・Z会 幼児コース・こどもちゃれんじ・スマイルゼミ 幼児コース・市販ワーク(シリーズ)(教材比較)

小学1年

数と計算

ものの個数と数の表し方、たし算・ひき算

学校で学ぶこと

学習指導要領(平成29年告示)第1学年の「A数と計算」では、ものとものとを対応させて個数を比べること、個数や順番を正しく数えること、数の大小・順序、2位数の表し方(簡単な場合は3位数)、十を単位として数をみること、1位数どうしの加法とその逆の減法、簡単な2位数の加法・減法を扱います。扱う時期は教科書会社や学校により異なります。

出典: 文部科学省「小学校学習指導要領」 、 教育出版「算数 年間指導計画」

家庭でできること
  • おはじきやブロックで「5と5で10」「3と7で10」を作る
  • 買い物ごっこで「あわせていくつ」「のこりはいくつ」
  • 10個入りの卵パックで空きの数を数える

声かけの例

  • 「10にするにはあといくつ?」
  • 式を書く前に、ものを動かして確かめる
研究・専門資料からわかること

繰り上がり・繰り下がりの計算では、「10とあといくつ」という数の見方を使って計算の仕方を考えることが重視されています。

出典: 国立教育政策研究所 教育課程研究センター

教材で取り組むなら:小1〜小2 通信教育・市販ワーク(シリーズ)(教材比較)

図形

身の回りのものの形、前後・左右・上下

学校で学ぶこと

第1学年の「B図形」では、ものの形を認めて特徴を知ること、具体物を用いて形を作ったり分解したりすること、前後・左右・上下など方向や位置の言葉でものの位置を表すことを扱います。

出典: 文部科学省「小学校学習指導要領」

家庭でできること
  • 箱や缶を積んで「転がる形・積める形」を分ける
  • 「テーブルの右のコップを取って」と位置の言葉で頼む

声かけの例

  • 「どうしてこの形は積めないのかな」

教材で取り組むなら:小1〜小2 通信教育・市販ワーク(シリーズ)(教材比較)

測定

長さ・かさ・広さの比べ方、時刻の読み方

学校で学ぶこと

第1学年の「C測定」では、長さ・広さ・かさなどの量を具体的な操作で直接比べたり他のものを用いて比べたりすること、身の回りのものの大きさを単位としてその幾つ分かで比べること、日常生活の中で時刻を読むことを扱います。

出典: 文部科学省「小学校学習指導要領」

家庭でできること
  • ひもや手のひらで机の長さを「いくつ分」と測る
  • コップで容器の水を移して「何杯分」と数える
  • 時計の「何時」「何時半」を生活の中で読む

声かけの例

  • 「どっちが長い?どうやって確かめる?」

教材で取り組むなら:小1〜小2 通信教育・市販ワーク(シリーズ)(教材比較)

小学2年

数と計算

1000を超える数、筆算、九九、簡単な分数

学校で学ぶこと

第2学年の「A数と計算」では、4位数までの十進位取り記数法による数の表し方と大小・順序(内容の取扱いで1万も扱う)、十や百を単位とした数の見方、簡単な分数(2分の1、3分の1など)、2位数の加法・減法とその筆算(簡単な場合は3位数)、乗法の意味と乗法九九(1位数どうしの乗法)、簡単な場合の2位数×1位数を扱います。

出典: 文部科学省「小学校学習指導要領」 、 教育出版「算数 年間指導計画」

家庭でできること
  • 卵パックや靴箱で「1列に何個×何列」を数える
  • お菓子を2人・3人で等分して分数の言葉を使う
  • 位取りカードで大きな数を読む

声かけの例

  • 「3のまとまりが4つで、全部でいくつ?」
研究・専門資料からわかること

九九の学習では、「一つ分の大きさのいくつ分か」というかけ算の意味を理解し、具体物や図、式を結び付けて考えることが重視されています。

出典: 国立教育政策研究所 教育課程研究センター

教材で取り組むなら:小1〜小2 通信教育・市販ワーク(シリーズ)(教材比較)

図形

三角形・四角形、正方形・長方形・直角三角形、箱の形

学校で学ぶこと

第2学年の「B図形」では、三角形・四角形について知ること、正方形・長方形・直角三角形について知ること、正方形や長方形の面で構成される箱の形を理解し構成・分解することを扱います。

出典: 文部科学省「小学校学習指導要領」

家庭でできること
  • 方眼紙に直線で形を描き、辺や頂点の数を数える
  • 空き箱を切り開いて面の形を確かめる

声かけの例

  • 「この形が四角形と言えるのはどうして?」

教材で取り組むなら:小1〜小2 通信教育・市販ワーク(シリーズ)(教材比較)

測定

長さ・かさの単位、時間の単位

学校で学ぶこと

第2学年の「C測定」では、長さの単位(mm・cm・m)とかさの単位(mL・dL・L)を知り測定の意味を理解すること、およその見当を付けて単位を選び測定すること、日・時・分の関係を理解することを扱います。

出典: 文部科学省「小学校学習指導要領」

家庭でできること
  • 定規で身の回りのものを測って記録する
  • 牛乳パックや計量カップでLとdLを確かめる
  • 「あと何分で出発?」を時計で考える

声かけの例

  • 「1mってどのくらい?両手を広げて比べてみよう」

教材で取り組むなら:小1〜小2 通信教育・市販ワーク(シリーズ)(教材比較)

出典(7件)