長さ・かさ・広さを比べる遊び|小1「測定」の前に、ひもとコップでできること

「長さ」と聞くと定規と cm を思い浮かべますが、小学1年では単位は出てきません。学習指導要領(第1学年 C測定)では、「長さ、広さ、かさなどの量を、具体的な操作によって直接比べたり、他のものを用いて比べたりすること」「身の回りにあるものの大きさを単位として、その幾つ分かで大きさを比べること」を扱います。cm や mL は2年生です。

つまり1年生の測定は、比べ方を見つける単元です。家庭では、比べる場面を作るだけで十分です。

比べ方の3つ。鉛筆の端をそろえて直接比べる、机の幅をひもに写してドアの幅と比べる、折り紙を並べて12枚分と数える。

直接比べる

  • 背比べ:並んで立つ。「足の位置をそろえないと比べられない」ことに気づくのが最初の学び
  • 鉛筆の長さ:2本の端をそろえて比べる。端をそろえないと比べられない、という発見
  • コップの水:同じ形のコップに入れて、水の高さで比べる

「端をそろえる」「同じ入れ物に入れる」は、大人には当たり前でも、子どもには発見です。

他のものを使って比べる

直接並べられないもの(机の幅とドアの幅など)を比べるには、ひもや紙テープに長さを写し取ります。

  • 「机の幅をひもに写して、ドアのところに持っていく」
  • 「どっちが広い?」を、同じ大きさの折り紙を敷き詰めて比べる(広さ)
  • 「どっちが多く入る?」を、同じコップに移して比べる(かさ)

いくつ分で比べる

  • 手のひらいくつ分:「机は手のひら8個分、本は3個分」
  • コップ何杯分:ペットボトルに水を入れて「コップ4杯分」
  • 折り紙何枚分:机の上に折り紙を並べて「12枚分」

ここで「手のひらの大きさが違うと数が変わる」ことに気づくと、2年生で共通の単位(cm、mL)が出てくる理由が体でわかります。

2年生につながる

2年生では「長さの単位(mm、cm、m)及びかさの単位(mL、dL、L)について知り、測定の意味を理解すること」「およその見当を付け、単位を適切に選択して測定すること」を扱います。家庭では、定規で身の回りのものを測って「およそ何cm」と見当を付ける遊びに進めます。牛乳パック(1L)と計量カップは、かさの単位を確かめる道具になります。

声かけ

  • 「どっちが長い?」の次に「どうやって確かめる?」を必ず聞く
  • 子どもの比べ方が間違っていても、まずやらせる。「端がそろってないね」は、比べ終わってから
  • 数字にしなくてよい。「多い・少ない」「長い・短い」の言葉で十分

準備するもの

ひも、紙テープ、同じ形のコップ2つ、折り紙。特別なものは要りません。

学年ごとの見通しは、算数で習うことの「測定」にまとめています。