図形あそび|年長〜小1、形を「見分ける・作る・分解する」を家にあるもので
図形は、名前を覚えることから始めると退屈になります。三角形・四角形という言葉が出てくるのは小学2年で、その前の1年生では「ものの形を認め、形の特徴を知ること」「具体物を用いて形を作ったり分解したりすること」を扱います(学習指導要領 第1学年 B図形)。つまり、手で動かして形を見分ける・作る経験が先です。
この記事では、家にあるものでできる図形あそびを道具別にまとめました。
積み木・ブロック
- 同じ形さがし:1つ見せて「これと同じ形はどれ?」。向きを変えると違う形に見えることがあるので、「回したら同じ?」と聞いてみる
- 転がる・積める:缶、箱、ボールを集めて「転がるもの」「積めるもの」に分ける。丸い面と平らな面の違いに気づきます
- 同じ形を作る:親が作った積み木の形を見て、同じものを作る。見本を隠して記憶で作ると難しくなります
折り紙
- 半分に折る:正方形を半分に折ると、長方形にも三角形にもなります。「どっちにも折れる」ことが発見です
- 開いたら何になる?:折った状態で切り込みを入れて開く。対称な形が出てきます
- 重ねる:三角形を2枚合わせて四角形にする。「形を作ったり分解したりする」経験そのものです
空き箱
- 切り開く:お菓子の空き箱を切り開いて、面の形を見る。「四角がいくつあった?」。2年生で扱う「箱の形」の入口です
- 面の写し取り:箱を紙に置いて縁をなぞると、立体の面が平面の形になります
点つなぎ
3×3の点を線で結んで形を写す遊びは、形を「辺」と「頂点」で見る練習になります。図形プリント(F02)の3枚目は、隣り合う点だけを結ぶ短い線で構成した点つなぎです。線がずれても構いません。「どの点から始めた?」と聞くと、子どもの形の見方がわかります。
位置の言葉
1年生では「前後、左右、上下など方向や位置についての言葉を用いて、ものの位置を表すこと」も扱います。「テーブルの右のコップを取って」「いちばん上の棚」など、日常の頼みごとを位置の言葉で言うだけで、経験が積み重なります。
幼児期との関係
幼稚園教育要領の「数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚」は、遊びや生活の中で図形に親しむ体験を重ねることを挙げています。年中〜年長では、上の遊びの「作る・見分ける」部分だけで十分で、形の名前や分類は必要ありません。
声かけ
- 「三角だね」と教えるより、「かどはいくつある?」と一緒に数える
- 向きを変えたら同じか、重ねて確かめる
- 作った形を「すごい」で終わらせず、「どうしてこの形になったの?」と聞く
図形が学校のどこにつながるかは、算数で習うことの「図形」を参照してください。