市販ドリル・ワークの選び方|年長〜小2、1年生の計算・漢字ドリルも
毎月届く教材を契約する前に、市販のワークを1冊だけ試す。これは「定期契約をしない」という選択肢であり、教材選びの途中経過としても使えます。1冊なら、合わなくても損失は小さく、退会の手続きもありません。
この記事では、書店で1冊選ぶときに何を見るかをまとめます。後半では、1年生の計算ドリル・漢字ドリルと、入学前・夏休みに選ぶときの見方も扱います。特定の商品をおすすめする記事ではありません。
見るところ1:対象年齢と、実際のページ
表紙の「5〜6歳」「小学1年」は目安です。中身を開いて、次を確かめます。
- 最初のページが、今の子どもに「できそう」か。最初から難しいと開かなくなります
- 最後のほうのページが「少し難しい」か。全部できるなら、1冊をやる意味が薄くなります
- 問題文を子どもが自分で読めるか。読めないなら、親の読み上げが前提になります
見るところ2:1ページの量
候補を実際に開いて、子どもが1回で取り組める問題量かを確かめます。「1日1ページ」で終われる量かどうかが目安です。
見るところ3:解答と保護者向けの説明
- 解答が別冊か、巻末か。丸つけを親がする前提なら、解答の見やすさが親の作業時間を決めます
- 保護者向けの説明(この問題の狙い、つまずいたときの声かけ)があるか。あると、丸つけが会話の材料になります
このサイトの教材DBでは、公式サイトに解答や保護者向け解説の記載があるかを確認して記録しています。記載がないものは「未確認」のままです。
見るところ4:分野
「かず」「ずけい」「たしざん」「とけい」など、分野ごとに1冊になっているシリーズが多いです。最初の1冊は、子どもが今いちばん興味を示す分野にします。数と形の入口は、算数で習うことで学校の内容と対応づけて見られます。
見るところ5:値段の考え方
市販ワークは1冊の価格で、月額換算はしません。毎月届く教材と比べるときは、「1冊を何日で終えるか」を記録してから考えます。1冊が2週間で終わるなら、月に2冊分が実際の費用です。
1年生の計算ドリルを選ぶとき
1年生の算数では、1位数どうしのたし算とその逆のひき算、簡単な2位数のたし算・ひき算を扱います(学習指導要領 第1学年「A数と計算」)。どの単元をいつ扱うかは教科書会社や学校によって違うので、ドリルは学校の進み方と見比べて選びます。
- 学校で習った単元から始められるか:目次で、いま学校で習っている単元のページを探します。習っていない単元から始めると、家で先に教えることになり、親の作業が増えます
- 繰り上がり・繰り下がりの前と後でページが分かれているか:分かれていると、どの段階で手が止まったかを親が把握しやすくなります
- 答え合わせのしやすさ:計算ドリルは問題数が多いので、解答の見やすさがそのまま丸つけの時間になります(見るところ3)
繰り上がりの前に「あといくつで10」の見方を遊びで経験しておく方法は、10の合成・分解を遊びでにまとめています。
1年生の漢字ドリルを選ぶとき
1年生は、1年に配当された80字を読み、少しずつ書いて使います(学習指導要領 国語)。教科書3社(光村図書・東京書籍・教育出版)の1年の年間指導計画では、最初の漢字の単元は9月に置かれ、春から夏はひらがな・カタカナの学習が中心です。漢字ドリルは、学校で漢字が始まる時期に合わせて用意すると、習った字をその日のうちに練習できます。
- 書き順の示し方:1画ずつの書き順が載っているか。学校の書写では、筆順に従って丁寧に書くことを扱います
- 読みの練習もあるか:1年生では80字を読むことが求められ、書くのは少しずつです。書き取りだけでなく、読みの問題があるかを見ます
- 1回に出てくる字の数:1ページで新しい字がいくつ出るか。子どもが1回で取り組める量かを確かめます(見るところ2)
丸つけで「とめ・はね」をどこまで見るかに迷ったら、文化審議会の「常用漢字表の字体・字形に関する指針」(平成28年)が参考になります。指針は、手書き文字と印刷文字の表し方には習慣の違いがあり一方だけが正しいのではないこと、細部に違いがあっても骨組みが同じなら誤りとはみなさないことを示しています。学校では、学年別漢字配当表の字体を標準として点画や筆順を学びます。
1年生・2年生で習う漢字の一覧(80字・160字)と、家でできることは1年生・2年生で習う漢字にまとめています。
入学前(年長)に選ぶとき
幼稚園教育要領では、遊びや生活の中で数量や図形、標識や文字などに親しむ体験を重ねることが示されています。小学校の単元を先に教えるより、子どもが楽しんで続けられるページがあるかで選びます。
- 最初のページが「数える・比べる」「線をたどる」など、鉛筆に慣れる内容から始まるか
- 1回が短時間で終わる量か:このサイトの無料プリントは1枚10分を目安にしています。ドリルも同じくらいの量から始めると、続くかどうかを確かめやすくなります
- ひらがなを書く問題は、なぞり書きから始まるか:まだ書けない文字が多い時期は、読む・なぞる問題があるほうが取り組みやすくなります
年長〜小2で学ぶことの見通しは、学校で習うことにまとめています。
夏休みに選ぶとき
- 1学期の範囲の復習になっているか:「1学期の復習」「総復習」と書かれていても、扱う範囲は教科書によって違います。目次と学校の教科書を見比べます
- 学校の宿題と重ならないか:宿題に計算や漢字のドリルが出る場合は、家で選ぶ1冊は別の分野にする方法もあります
- 日数から量を決めるか:「平日に1ページ」など、先に1日の量と日数を決めて、その日数で終わる分だけを選びます
学年ごとのシリーズを見比べる
教材比較では、市販ドリルを学年ごとのシリーズで並べ、算数の巻の一覧と価格・確認日を載せています(年長・小1・小2)。下の商品カードにも、この記事で扱った学年のシリーズを示しています。
買う前に無料で試す
分野の好みや1ページの量の感覚は、無料プリントで先に確かめられます。数あそびプリント(F01)と図形プリント(F02)は、1枚10分を目安にした独自プリントです。
1冊試したあと
家庭学習の記録表(F03)に、親の準備・付き添い・丸つけの時間と子どもの反応を残します。それが「毎月届く教材に進むか」「もう1冊にするか」「今は買わないか」を決める材料になります。条件から候補を絞るには6問で候補を絞るツール、市販ワークを含めた同一基準の一覧は教材比較表を参照してください。